2026年3月4日、Engineering Manager Conference Japan 2026(EMConf JP 2026)を開催しました。 ご参加いただいた皆様、ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました!
私は EMConf JP 2026 の実行委員として、カンファレンスの運営全般を担当しました。 今年で2年目の開催になりますが、昨年よりもさらに大きくなり、日本最大規模の EM コミュニティイベントになったことをうれしく思います。
エンジニアリングマネジメントの仕事は、自社の中だけでは答えが見つからないことも少なくありません。他社の EM がどう考え、どう実践しているかを知りたい。そんな思いを持つ方に、EMConf JP の熱量を届けたいと思います。
去年から引き続き運営に携わった立場から、 EMConf JP がどう成長したのか、"数字"で振り返ってみたいと思います。
EMConf JP 2026 のハイライト
- 参加者: 709名(前年比 1.5倍)
- 当日参加率: 89%
- スポンサー: 34社(前年比 1.5倍)
- セッション: 25 / 公募採択倍率 12.1倍
- 女性参加者の比率: 20.7%
数字で見る EMConf JP 2026
参加者
まずは、参加者数の推移を見てみましょう。
2025年はチケットが即売したことを受けて、2026年はキャパを大きく拡張することを決めました。 その結果、参加者数を昨年よりも1.5倍に増やすことができました!
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| 一般参加者 | 344名 | 581名 |
| 関係者 | 127名 | 128名 |
| 合計 | 471名 | 709名 |
関係者には、登壇者・協賛特典チケット・招待・メディア等の方々が含まれます。
参加者が増えただけではなく、当日の参加率も上げることができた(2025年: 86% → 2026年: 89%)のは、丁寧に発信や案内をできたことが影響していると思います。 想定を上回る参加率となりましたが、参加いただいた皆様の盛り上がりが、参加率となって現れていると考えています。

スポンサー
続いて、スポンサー数の推移を見てみましょう。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| プラチナスポンサー | 3社 | 4社 |
| ゴールドスポンサー | 6社 | 9社 |
| シルバースポンサー | 10社 | 16社 |
| 運営協賛 | 4社 | 5社 |
| 合計 | 23社 | 34社 |
2025年から2026年にかけて、スポンサーが11社増えました。参加者数と同じく、スポンサー数も1.5倍になっています。 キャパを拡大できたのは、多くのスポンサー様にご支援いただけたからです。あらためて感謝申し上げます。

スタッフ
スポンサー様の支援に加えて、運営を支えたのはスタッフです。スタッフの人数はどのような構成だったでしょうか。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| 実行委員会 | 6名 | 8名 |
| 当日スタッフ | 30名 | 50名 |
| 合計 | 36名 | 58名 |
36名から58名、ここでは1.6倍に増えています。実は2025年は当日スタッフの体制が手薄だったという反省があり、そこを補う形で体制を構築しました。 結果、スタッフにもゆとりが生まれて、当日の運営がより円滑になったと感じています。

プログラム
続いてプログラムをみてみましょう。
まずは、トラック数です。2025年 2トラックでしたが、2026年 3トラックに増やしました。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| ホールA | 255席 | 288席 |
| ホールB | 150席 | 204席 |
| ホールC | - | 150席 |

加えて、参加者がその場でテーマを持ち寄って議論するアンカンファレンス会場も設けており、会場の広さを十分に活かしたプログラムを実現しました。

セッション数はどうでしょうか。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| セッション数 | 18セッション | 25セッション |
| 公募数 | 242件 | 206件 |
| 公募採択 | 12件 | 17件 |
| 採択倍率 | 20.1倍 | 12.1倍 |
2025年は、トラック数も少ない中で多数の応募をいただいたため、公募の採択倍率が高くなってしまいました。 2026年は、トラック数を増やしたことで公募枠を12件から17件に増やしました。応募数も微減したため、採択倍率は12.1倍まで下がりました。狭き門であることに変わりはありませんが、採択数自体は5件増やすことができました。
基調講演には、株式会社 MIMIGURI の安斎勇樹氏「冒険する組織のつくりかた」、キャディ株式会社の藤倉成太氏「AI Coding の先にある、Engineering Manager の本当の仕事」を迎えました。組織のあり方から AI 時代の EM まで、テーマの幅が大きく広がる1日になりました。

採択された17件は、組織設計・事業視点・経営・会計・人材育成・キャリア・チームビルディング・マネジメント実践・生産性向上・技術的負債など、いま EM が向き合っているリアルな課題が並びました。これらに招待・スポンサーセッションを加えた25セッションのタイムテーブルを公開しました。
ブース
会場が広がったことで、協賛企業様のブースも拡張できました。協賛企業様アンケートより、ブース来訪者数を集計しました。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| ブース出展 | 13社 | 18社 |
| ブース来訪者 | 50〜99人来訪 54%、100〜199人来訪 38%、200名以上 8% | 100〜199人来訪 62.5%、200〜299人来訪 37.5% |
| ブースレポートのインプレッション数 | 500〜1000インプレッション | 1000〜2000インプレッション |
ブースには各社の工夫が並び、会場には終日にぎわいが広がっていました。 2026年は、すべての企業様で100名以上、さらに200名以上来訪した企業様もいらっしゃいました。 参加者数の増加が、露出の数字にも素直に反映されています。

チケット販売
チケット販売はどうだったでしょうか。2025年はチケットが完売し、2026年は完売まであとわずかでした。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| 参加チケット | 252/252枚 | 300/300枚 |
| 参加チケット(懇親会付) | 92/92枚 | 160/160枚 |
| Women in EM チケット | - | 58/70枚 |
| Women in EM チケット(懇親会付) | - | 63/70枚 |
| 合計 | 344/344枚 | 581/600枚 |
| 販売率 | 100% | 96.8% |
2025年から2026年にかけて、参加チケットの合計は1.7倍に伸びています。 とくに人気だったのは懇親会付チケットで、第1回販売はあっという間に完売しました。そのため、懇親会枠を急遽100名増枠しました。
懇親会
チケット販売の勢いを受けて、懇親会もさらに大規模になりました!
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| 参加者数 | 200名 | 410名 |
2025年に比べて規模が2倍の懇親会になりました。

参加者が増えても料理に手は抜いていません。当日は「ご飯がおいしい!」という声をたくさんいただけて、うれしかったです。

その裏で、懇親会会場を拡大をするために、会場転換を多段的に行うなど多くの調整が必要でした(うまく転換できてホッとしています)。

DE&I
2026のトピックとして、DE&I(Diversity, Equity & Inclusion: 多様性・公平性・包摂性)の取り組みはとくに強調したいです。
EMConf JP 2026 から DE&I ポリシーを策定し、女性の EM を対象とした「Women in EM チケット」を設けて、招待枠を通じたアウトリーチ(直接の働きかけ)を強化しました。 その結果、女性の参加者比率は 20.7% と、目標の 20% を達成しました(来場者アンケート n=323)。
取り組みの目的は、これまで参加のハードルを感じていた方にも安心して参加機会を届けることです。特定の属性を優遇するためではなく、すべての EM に開かれた場であり続けるために、参加機会の入り口を広げる設計をしました。 ポリシーを掲げ、チケット設計とアウトリーチまで一気通貫で取り組んだことが、参加機会を広げる後押しになったと考えています。 「枠が設けられていることで、参加してよいと感じられた」という声は、とても印象的でした。
数字が示すもの
全体として、規模感が1.5倍になったことで、より多くの人に参加していただけたと考えています。 質の高いセッションが集まったことで参加者の満足度も高まり、スポンサーの露出の面でも貢献できたと考えています。 DE&I の取り組みでも、ポリシーと設計が数字に結び付くことを示せました。
EMConf JP 2026 は、エンジニアリングマネジメントの議論を増幅し、人と人がつながる触媒になれたと考えています。 参加者数・スポンサー数ともに大きく伸びた背景には、エンジニアリングマネジメントへの関心の高まりがあると思います。
エンジニアリングマネジメントの課題に向き合うとき、自社の中だけでは答えが見つからないことも少なくありません。 他社の EM がどう考え、どう実践しているかを知りたい。その切実なニーズが、EMConf JP への足を運ばせているのではないかと感じています。
そして、これらの数字を生んだのは、登壇者・スポンサー・スタッフ・参加者、それぞれの方々の支えです。EMConf JP は、たくさんの人たちに支えられて、日本最大の EM コミュニティへと成長しました。

さいごに
一方で、私たちを取り巻く市況も変わりつつあります。AI の台頭により、エンジニアリング組織のあり方は問い直されています。 エンジニアリングマネジメントが「何をすることなのか」という問い自体が、2027年に向けて再定義されていくのかもしれません。
2027年は、エンジニアリングマネジメントがどう変わっていくのか、今からとても楽しみですね。 AI 時代に EM の役割がどう変わっていくのか、その問いを皆さんと持ち寄り、ご一緒に探究していきたいと思います。 EMConf JP 2027 でまたお会いしましょう!
それでは、運営のみなさま、当日スタッフのみなさま、登壇者のみなさま、スポンサーのみなさま、そして会場でお会いしたみなさま、ありがとうございました。